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概要

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2-2005Magics - SDS applicationD-MEC社、マイクロ造形領域の実用世界初となる光造形装置「ACCULAS」を発表2004年秋に、株式会社ディーメックから発表された【ACCULAS】。これはなんと2ミクロン(0.002mm)の造形解像度を持つマイクロ光造形装置です。従来の光造形機の解像度が100-200ミクロン程度であるのに比べ、その解像度の高さは驚異的ですらあります。マイクロ造形は学問レベルでは各地の大学から既に発表されていますが、実用機としてはACCULASが世界で初めてのものです。MEMS(Micro Electro Mechanical System)等のマイクロデバイスの試作、製造の強い味方になるものと期待されています。この新しい造形機は、Magicsと、この造形機とユーザーのある特定のニーズに応えるためにマテリアライズ社が新しく開発した専用のソフトウエアによって動かされます。ACCULASは、株式会社レーザーソリューションズが製造を担当。またこれに使用する専用樹脂はJSR株式会社が開発と製造を担当します。このシステムは、レーザーソリューションズ社が持つ露光技術と、JSR社の光硬化性樹脂技術、そしてD-MEC社の造形技術を効果的に融合して完成されたものです。マーケティングはD-MEC社が担当します。従来の光造形機は、高速かつ高い精度で角度を変更可能なガルバノミラーと呼ばれる2枚の鏡で、レーザー光線をコントロールして走査する方式を取っていました。しかし、この方式ではレーザー光線をミクロン単位まで絞ることは出来ません。そこでACCULASでは、DMD(Digital Micromirror Device、マイクロミラーデバイス)を使用して像を作り、樹脂表面上に露光することにより光硬化性樹脂の硬化を行っています。DMDは約2cm角のデバイス内に約100万個の鏡を持ち、それぞれの鏡が独立して角度を変更する事が可能な素子です。個々のミラーの大きさは約14ミクロン角ですが、これを更に縮小して露光するため、露光の分解能(画素)は1.7ミクロン角となっています。造形データは従来の光造形と同様に3次元CADで作成され、STLデータとして出力された後、マテリアライズ社のMagicsでスライス処理されます。等高線データは、マテリアライズ社が新規に開発したソフトウエア:Violaによってビットマップデータとして出力され、DMDの各ミラーを操作して造形を行います。AC-CULASは光硬化性樹脂の硬化深度をコントロールする特別な技術により、2~10ミクロンの積層ピッチを実現しています(右の写真参照)。D-MEC社とマテリアライズ社は古くから協力関係にあります。D-MEC社は造形機とMagicsを合わせて販売し、3次元造形のトータルソリューションとして提供しています。今回のプロジェクトについてD-MEC社は次のようにコメントしています。「これはマテリアライズ社がRP業界のニーズに応えるソフトウエアメーカーであるという事の証明だと言えます。この新しい造形機に相応しい、強力で、信頼性に長ける、扱い易いソフトウエアの開発を依頼するにあたって、マテリアライズ社ほど相応しいパートナーは他に考えられませんでした」マッチ棒の隣に写っている18個の小さな点が造形物です。それぞれが直径400ミクロン、高さ250ミクロン、積層ピッチ5ミクロンのマイクロタービンです(下の写真参照)。市販のマイクロ光造形機の出現により、光造形の応用分野は、単なる製品の試作から、マイクロデバイスの研究・試作、さらには製造へと広がりました。今後はバイオチップ、ヘルスケアーチップ、医療MEMSなどのバイオ・医療分野、マイクロTAS(分析チップ)、マイクロ流路などの化学分野、フォトニクス結晶、マイクロレンズアレイなどの光・電子分野、マイクロギアなどのマイクロマシン分野などへの展開が考えられています。株式会社ディーメックE-mail : tokyo@d-mec.co.jpViolaおよびMagics開発元: Materialise N.V.(ベルギー)国内連絡先:マテリアライズジャパン株式会社ウェブサイト: http://www.materialise.co.jpE-mail : software@materialise.co.jpマイクロタービンの電子顕微鏡写真です。www.materialise.com/SDS